広口のプラスチックボトルをダイレクトブロー成形で成形する場合に、成形時に金型内でカットをせず、口部に袋状の樹脂を作ってそのまま排出し、その後製品をカット機と呼ばれる機械に新たにセットし、あらかじめ袋状に作った口部をカットする加工です。
ダイレクトブロー成形では成形できる口部の大きさには限界があります。おおよそ外径32Φ程度(内径は26Φ程度)となります。それを上回る広口、たとえばサプリメントをいれるような50Φなどの広口のボトルは作ることができません。そのような製品を作りたい場合は、成形後にリーマ加工(S/Sカット)をするか、広口のプリフォームを使用してインジェクションブロー成形で作ります。
プラスチックボトルを成形する方法には大きく分けて、ダイレクトブロー成形とインジェクションブロー成形の2種類があります。
ダイレクトブロー成形は、成形機が原料となる樹脂を練り込み、筒状に押し出した樹脂(パリソン)を金型で挟み、空気を入れ込んで膨らませ、樹脂を金型内に密着させて製品を成形する方法です。
インジェクションブロー成形はあらかじめ射出成形でプリフォーム(パリソン)を成形します。このプリフォームを金型に移し、空気を吹き込み成形します。
ダイレクトブロー成形の方が小ロット、安価というメリットはありますが、後からカットするので口部の精度は落ちますし、飲料など直接触るような用途には向かないというデメリットがあります。