焼付けプリント

 陶磁器の上絵付けとほとんど同様の手法で、ガラス器に模様を焼き付けるプリントです。上絵の具は種々の金属酸化物を着色剤とした低融点のガラス質のもので、特殊な溶剤と混練して使用します。

 模様の描き方としては手書き法、シルクスクリーン法、転写法などがありますが、工芸品としては手書きによるものが多く、花瓶、飾り皿、香水瓶、食器などに使用され美麗な製品となります。


 当社でガラス容器に焼き付けプリントする場合のインクは、無機の色成分(セラミック)とガラス、ペースト状にするための基材(オイルやワックス)などで出来ています。そのインクで印刷したのち、570~600℃程度の高温の炉に入れ焼き付けます。高温により基材は蒸発して無くなり、ガラス成分だけが残りガラス容器の表面に混ざり込むようにしっかりと張り付きます。そのため、洗浄や輸送ではがれてくるといったことはなく、安心してお使いいただけます。

製作事例としては、カフェのオリジナル柄タンブラー、記念グラス、クッキーやキャンディーなどが入っているキャラクター瓶、プリン容器、はちみつディスペンサー容器などがございます。繰り返し洗ってお使いいただけるプリントですから、長くご愛用いただければ幸いです。