ガラス瓶の加飾「磨き」について

 ガラス瓶を高級に魅せる技術のひとつに、「磨き」があります。
「磨き」とはその名の通り、ガラスの表面を磨いてなめらかな表面と光沢を出します。
何段階にも工程を分けて少しずつ丁寧に進める、非常に手間のかかる作業です。
工程が進むごとに少しずつ目を細かくして行き、最終的には輝きが出るまで磨きます。

では、具体的な工程について見ていきましょう。

1)荒ずり(表面の荒れを取ります):回転する鉄製の金盤に研磨材と水をつけて、磨きます。


2)石かけ(表面を均一に研磨します):回転する砥石に水をつけて、磨きます。


3)木盤磨き(光沢が出てきます):回転する木製の円盤に、研磨材をつけて磨きます。


4)バフ磨き:回転するフェルトやラシャ布製バフに研磨材をつけ、磨いて曇りや細かいキズを取り去ります。


5)水洗い:流水で洗い、研磨材を落とします。

「磨き」はこのように手間のかかる作業のため、香水瓶などの高価な商品で使われています。
ガラス本来の美しい輝きを最大限に引き出す「磨き」。

フロスト加工、金属飾りパーツなどと組合せて、高級感の演出にぜひご検討下さい。

シンプルな規格の透明瓶が高級感のある化粧品容器に華麗に変身します。