ガラス製品に使われるガラスの材質には種類があります。それぞれに特徴がありますので、製品によりどの材質がふさわしいかを考え、使い分けます。
ガラス製品には大きく分けて4種類あります。

化粧品やアロマ、食品の容器として一般的に使われているガラス瓶は、大半がソーダガラス(ソーダ石灰ガラス)です。
原料に炭酸ナトリウムが使用されていることから「ソーダ」という名前がついており、安価で、透明度があり、硬くて割れにくいことが特徴です。

ソーダガラスと比べると屈折率が大きく、キラキラと美しく輝き、身近なものですと切子ガラスが有名なクリスタルガラス(鉛ガラス)。
ガラスに金属(酸化鉛)が含まれており、透明度が高く重量感もあります。また、指で弾くと「チーン」という独特の金属音がすることも特徴です。
主に高級食器や装飾品などに使われることが多くなっています。

クリスタルガラスと成分は同じですが、セミクリスタル(セミクリ)は鉛含有率が10%前後のものを言います。
また、作業効率を高めるために柔らかい状態が続き、長い時間加工できます。
様々な色ガラスを使用することができるのも特徴の1つで、透明度が高いため美しく輝きます。

ソーダガラスやクリスタルガラスに比べて二酸化けい素の割合が大きく、化学的な侵蝕に強い性質であることから、
主に実験用のガラス器具としてビーカーや試験管などに用いられているのは硼珪酸ガラス(ホウケイ酸ガラス)です。
薄く、硬くて軽い、透明度が高く、ゆがみが少ないことが特徴です。