真空蒸着

 真空に減圧された釜の中で金属(アルミなど)を高電圧で蒸発させ、樹脂に密着させる方法です。いわゆるメッキ技術ではありますが、金属湿式メッキのように液体内での電極密着ではなく、空間内で付着の為、様々な樹脂容器に対応できる汎用性の高い方法です。キャップ、ボトルなど様々な部品に施されています。

 金属を真空中で蒸発させプラスチックなどの表面に薄い金属被膜を凝固させます。表面を清浄にしたプラスチックなどの被蒸着体を10-4~10-6mmHgの高真空中におき、金属を加熱して蒸発させると、金属の蒸気は放射状に飛散して被蒸着体の表面に付着して金属の薄膜を形成します。さらに蒸着面の上にクリアラッカなどのトップコートを塗布して保護膜とします。